寺院墓地ならお寺へ、霊園ならば管理事務所へ「墓じまい」のむねを届出ます。ご遺骨を同一の寺院や霊園内の永代供養墓地へ移す場合は、手続き方法を住職や管理者が教えてくれますのでそれに従いましょう。 別の移転先へ改葬する場合は「改葬許可証」、新しいお墓に移す場合は先方からの「受入証明」「埋葬証明」などが必要となります。

閉眼供養とはお墓から遺骨を取り出す際に行う儀式です。お墓には故人の魂が宿るとされていますので、僧侶によりその魂を抜いて（閉眼）、墓石を単なる物体にすることを｢魂抜き｣といいます。仏教に限らず他の宗教・宗派でも同じような儀式を行うケースがあります。

通常、お墓の敷地は行政やお寺から借用している形になります。そのため墓じまいをする際は、全てを撤去し、更地にしてお返しします。霊園墓地の場合も更地にして返還することが多いようですが、管理事務所に事前に契約内容を確認しましょう。 撤去費用は、墓地の広さ、墓石の大きさや量、撤去作業の方法や人工数によって変わってきます。たとえばクレーン車やトラックを使うことが容易か、全てを手作業で行わなければならないか、どの程度の人手と日数がかかるか、場所が入り組んでいるかなど様々な条件があります。これらによってかかる費用は変わってきますので、事前にお見積もりをお出しいたします。

移転後の墓地に新たに納骨する際には、納骨式の法要と僧侶へのお布施が必要となります。
こちらも法事1回あたりのお布施と同額が相場とされています。